インタビュー

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【 この人 】

社会インフラ維持に信念

2026年10月20日

ヤマトホールディングス 桜井 敏之 社長

 仏教系の高校から報道記者に憧れて慶応大学法学部政治学科に進んだが、消費者に近い流通・小売りに興味を持つようになり、最初に内定を出したヤマト運輸に入社。
 新卒で国際物流の現場に配属。30代前半はシンガポールで宅急便事業の立ち上げに携わった。自治体や地域のパートナーと共創して社会課題の解決を図るネコサポ事業も推進した。
 さまざまな事業に携わった多様性と広い視野が買われ、2026年4月社長執行役員、6月に代表取締役社長に就任。「聖域なき見直し」を掲げ、黒字化の見通しの立たない貨物専用機事業の終了を決めるなど早くも大なたを振るった。
 高校は浄土真宗系。感謝することの大切さ、人はなぜ生きるのかなどを学び「自分の軸、心がぶれてはいけないと高校生ながら強く感じた」。苦手な部分は受け止め、長所を探して人と接する穏やかな性格だが、何が正しく何が間違っているのかはっきりと主張する。
 ヤマトグループの仕事について「規模・業態、多様な会社と組んで新たな価値を生み出せる。成功も失敗もする。世の中の課題を解決できる事業を展開できる可能性があり、それが面白い」。
 投資家らからいろいろな意見をもらうが「社会インフラの立場を捨てて利益重視にかじを切るとヤマトではなくなる」とインフラであり続けることにぶれない信念を持つ。
 私生活では目下、高校生の男女双子のうち、特に長女の「評価」を得るため尽力中。料理をしたりプレゼントを贈ったりするが、空回りもしばしばだ。