インタビュー
【 この人 】
人手不足の課題に挑戦
2026年11月03日
ジェイアール東日本物流 木村 法雄 社長
6月に、野口忍前社長(現・取締役相談役)からバトンを引き継いだ。物流業界ではトラックドライバー不足が長年の課題。JR東日本グループの新幹線などの列車を活用した荷物輸送を通じ、「課題に挑戦したい」。
JR東日本グループでも、鉄道や駅清掃で人手不足が悩み。鉄道ではスマートフォンでの新幹線切符購入率が高まり、有人窓口以外での販売が増加した。ロボットが深夜、清掃員の代わりに駅構内を清掃する動きもある。「人手不足は物流も同じ。グループの省人化対応を参考に、ドライバーだけに頼らない仕事にしたい」
JR東日本グループは新幹線を含む列車荷物輸送を展開し、2021年10月のサービス本格化を機に、東北や新潟から首都圏へ海産物、青果、血液検体を運んでいる。どの貨物もまだ少量。課題解決の一歩となるよう「物量を増やしたい」。
今までに、モーダルシフトを希望する運送会社と組み、半導体輸送の一部を新幹線に転換した。他に新幹線でニシキゴイや果物を運び、駅近くの空港からアジアへ空輸した。こうした連携を拡大し、ドライバー不足でも国内外へ安定して輸送できる体制構築を目指す。
グループ会社での経験も豊富だ。駅構内の売店やコンビニを運営するJR東日本リテールネット(現・JR東日本クロスステーション)、電車を製造する総合車両製作所での勤務経験がある。さらにジェイアール東日本物流では21年から2年間、非常勤取締役を務めた。「社長就任後も、当時から顔見知りの役員が在籍している。人に恵まれており、安心して働ける」
プライベートでは剣道が趣味。
