インタビュー

【 この人 】
関係者との連携重視

2025年05月06日
SBSフレック 角至 貢 社長
社長に就任し間もなく2カ月がたつ。「SBSグループ各社、協力会社、荷主といった関係者との連携を重視したい。連携を通じ、従業員が物流の知識やノウハウを得ることで、チルド品以外の業務も獲得できるよう、従業員の視野を広げたい」
これまでSBSフレックは、特定顧客がつくり上げたシステムや物流施設を活用し、チルド中心に物流事業を展開してきた。だが、人口が減少し、物価高騰による買い控えも見られる中、「顧客の動向に当社の売上高が左右されないよう、顧客層を拡大する必要がある」とする。
実現には従業員の知識やノウハウを増やすことが必要。SBSグループ各社、協力会社、荷主とのコミュニケーションを通じ、従業員が自発的に提案できる力を磨き、業務で連携できる場面を増やしていく方針だ。「連携できる場面が増えれば、食品物流業界での当社の存在意義が高まる。空き倉庫のマッチング、共同配送などで連携できるとみている」
また、前職のキユーソー流通システム時代から、食品物流に携わってきた。前職で、大手ファストフードチェーン向け物流企業の日本法人を設立したことが思い出に残っている。当時の同僚と共に設立準備から5年間携わり、国への運送会社申請、海外の親会社の外国人スタッフとのコミュニケーションなど、「良い経験ができた」と振り返る。
日頃から、「自分がされてうれしいことは他人も喜ぶ。一方で自分がされたくないことは他人も好まない」という考え方を大事にし、従業員にも伝えている。