インタビュー

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【 この人 】

奥深い仕事に誇りを 

2020年07月28日

第一貨物 米田 総一郎 社長

 「特積みは奥が深い仕事」と米田総一郎社長。最前線で活躍する営業、集配、運行を業務や総務などがバックアップする。同社はロジスティクスも手掛け、「全て分かる人はいない」。各部門のスペシャリストが互いに話し合い考え、協力してサービスを提供し、会社を動かしている。
 長年身を置いた信託銀行にも証券代行、年金、不動産、融資など専門業務があり「両者には共通する部分がある」。各業務をコーディネートする重役を「通常2年のところを3年半任された」。各店の現場の意見を聞き本部の企画に生かす。逆に本部の考えを現場に伝える。両方の大切さを学んだ。
 昨年、専務就任後に各店を回り管理職以上と面接を重ねた。「各部門、現場の声を聞きながらやるべきことをやっていく」
 荷動き停滞と新型コロナウイルス感染拡大のただ中での就任。「使命をやり遂げる覚悟はしている。重責とはいえ戸惑っている暇はない」。新型コロナ危機を乗り越える。そのための使命が内製化を中心としたコスト削減と、採用競争力の強化。10月には平日を含む完全週休2日制に移行。社宅を建て替え、住環境も向上させる。
 いま物流は社会インフラとしての認識を強めている。「この仕事に誇りと自信を持ち、同時に感謝の思いを持って、品質にこだわってほしい」と社員・幹部にメッセージを送る。「感染予防対策には万全を期して取り組んでいる。ドライバーの家族や、地域を含む周囲の人々にもそのことを理解してほしい」とも。
 山形へは単身赴任。5年間で山歩き・散策はやり尽くし、目下、毎週末はゴルフで汗を流す。