インタビュー

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【 この人 】

「困ったら久留米運送」

2018年09月04日

久留米運送 池田 龍也 社長

  久留米運送で36年。主に営業畑を歩いてきた。7月、執行役員から社長に大抜てき。「ただただ驚くばかり。全く頭になかった」
 昭和57年、入社日から10日ほどで商業団地へ飛び込み営業。持ち前の明るさで自身を売り込みながら、集金業務に着目し出荷担当者と話す機会を増やして成果へ。「多くの顧客にかわいがってもらった。『困ったら久留米運送』と思ってもらうこと。だから物流品質は生命線。現場で汗を流す従業員には、本当に頭が下がる」
 強みの本州発九州向けの輸送を強化すべく、2年前には大型ハブのみらい九州支店を開設した。「積載効率やサービスレベルが上がり、時短にも寄与している。本州発トラックの出発時間も早まった。ドライバーの評判も良い」。一方、7月に西日本を襲った集中豪雨で想定外に取扱量が増えた。非常時対応など「改善すべき点もある」。
 久留米運送は平成32年4月の完全週休2日制導入を目指し、準備を進めている。「いまの時代に欠かせない施策。給与水準を維持しながら労働時間を短くする。生活のリズムは良くなり、やりがいが生まれる。従業員満足を上げることが成長への道。事業拡大へのアクセルにもなる」
 原資となる運賃値上げが重要な要素。「早期から取り組み、果実も得てきた。荷主の期待に応えられる体制へ、今後も力を入れていく」
 小学校時代は「小さな目立ちたがり屋だった」。中学2年生から身長が伸びて170センチmを超えるようになり、高校から野球を始めた。趣味のゴルフは22歳の時、当時の所長に勧められたのがきっかけ。スコアは「100を切るぐらい。恥ずかしいけれど」と笑う。