インタビュー

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【 この人 】

決めたらとことんやる 

2026年07月21日

全国物流ネットワーク協会 福田 靖 会長

 宅急便が生まれて11年後、取扱量が飛躍的に伸びる中、ヤマト運輸に入社した。宮城主管支店を皮切りに千歳、福島、千葉でたたき上げた。「入社当時は取扱量が前年比150%なんて当たり前。大変だったが、ありがたかった」と振り返る。
 突き詰め、考え抜く性格。アセット(資産)や集配時間・場所などを最高効率で組み上げる「稼働設計」を千葉主管支店でいち早く実践し、利益は稼ぎ頭の東京に次いで2、3位をキープし続けた。その手腕が瀬戸薫ヤマトホールディングス社長(当時)の目に留まり、本社構造改革部長に抜擢。ラストマイルの稼働設計や新ウオークスルー車の設計などを主導した。
 その後も新たな発想で、ヤマトエナジーマネジメント、サステナブル・シェアード・トランスポートなどを立ち上げ、宅急便とは毛色が異なる事業の種をまいた。
 「偏屈」「人の言うことを聞かない」と周囲は好感を持って評価する。自身は「正しいと思ったことをやるだけ。決めたらとことんやる」とひょうひょうとした表情。常に学び、エネルギーマネジメント(管理)など十数の特許を取得した。
 本社勤務になって以来、毎週末には故郷群馬に帰り、畑仕事に精を出す。季節の野菜や果物の成長を見守り、収穫する。くわを振るいながら、アイデアや突破口を見つけてきた。
 5月、全国物流ネットワーク協会の会長に就いた。「個社のみで生き残りを図る時代ではない。同業も守れる環境をつくっていくことが物流に携わる者の使命。中継輸送、仲間づくり、そして全流協がこれまで以上に重要になる」