インタビュー

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【 この人 】

〝いまの自分〟が全て 

2017年07月25日

SBSフレック 佐藤 佳嗣 社長

 3月、渡辺誠前社長(現・非常勤顧問)の後を継いだ。輸送を担う子会社のSBSフレックネットと合わせ、約3000人の社員が活躍する企業体をけん引する。「重責だが、取引先からより一層信頼される会社にしたい」。目下の重要課題である人手不足の解消へ、共同配送の積極提案による物流効率化や作業の省力化・省人化に意欲を示す。「働きやすい職場づくりが最優先」
 雪印乳業時代は営業畑を歩んだ。チーズの営業企画を担当し、日持ちするプロセスチーズに比べ鮮度が勝負のナチュラルチーズを売り込む際、「販売予測を含めた在庫管理、温度管理など一連のサプライチェーン(供給網)をどう築くかがマーケットづくりに重要と痛感」。物流の重要性を強く認識した。その後、卸売りを手掛ける子会社に身を移し、コンビニ向け共配センターの運営に携わった。
 全国ネットワークと情報システムを強みとする3温度帯食品物流に特化し、現在はネットスーパーも展開するSBSフレック。力を注ぐのは、「工場内の構内物流から共同配送まで包括的に手掛ける3PL」。既存顧客の深耕とともに、中堅メーカーを中心とした新規開拓に拍車を掛ける。「チルド日配品の取り扱いで培ってきた強みを進化させ、よりハイレベルの効率化を目指したい」
 7月に入り朗報も。グループ会社古越物産のドライバー2人が長野県のトラックドライバー・コンテストで優勝。SBSグループ初の全国大会出場者を送り出すことに。
 「因果応報」を座右に置く。「過去や他人のせいにしない。〝いまの自分〟がどうしたいかが全て」。趣味はゴルフ。
(水谷 周平)