インタビュー

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【 この人 】

自信強めて業容拡大 

2017年04月25日

SBS即配サポート 下山 俊介 社長

 ドイツ生まれのグローバル企業シーメンスでの勤務を経て、昨年SBSグループに。今年1月、久原誠前社長の後を継いだ。「持続的成長が遂げられる企業にすることが最重要。安定して社員が働ける会社にしたい」
 物流とは縁が深い。シーメンス時代、サプライチェーン(供給網)の見直しにリーダーとして携わったことも。「物流の世界に足を踏み入れることに苦はなかったが、まさか物流企業のトップになるとは想像していなかった」
 9月で30年目を迎える即配事業は、鎌田正彦代表が立ち上げたSBSグループの原点。1都3県(神奈川・埼玉・千葉)で展開する企業間即日配送は「大きな強み」。顧客ニーズを掘り下げ、より広範囲の業務獲得へとつなげる。3PLを主力とするSBSロジコムなどグループ各社との連携強化も成長の鍵に。
 昨年開始した通販大手向け専属宅配サービスは「ニーズに合わせ事業拡大の可能性を追求したい」。ドライバー教育を通じた配送品質の向上にも余念なし。「商機はどこにでもある。言われたことだけやるのではなく、サービスへの自信を強めつつ、視点を変えて提案すればさらなる業容拡大が図れる」。社員の意識改革にも力を注ぐ。
 産業廃棄物の搬送から処理・再資源化まで手掛ける環境事業では今年2月、中間処理プラントを刷新。能力を大幅に拡大した。「新たな設備を使いながら、事業の強みを見いだして顧客開拓を進めたい」
 趣味は学生時代に始めたスキー。「いまも年2回はゲレンデに」。音楽鑑賞も好き。ポップス、クラシックとジャンル問わず。特に好きなアーティストは山下達郎。

(略歴)
 しもやま・しゅんすけ=昭和36年1月11日生まれ、56歳。東京都出身。60年立教大法卒、キャタピラー三菱(現・キャタピラージャパン)入社、63年シーメンス勤務を経て、平成28年SBSホールディングス入社、10月SBS即配サポート取締役、29年1月社長。(水谷 周平)