インタビュー

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【 この人 】

利用拡大へ通運をPR

2014年10月07日

全国通運連盟 飯塚 裕 理事長

 「ドライバー不足、少子高齢化で鉄道輸送利用には追い風が吹いている。今後、より一層元気になっていく業界。良い時期に着任させてもらった」
おととしまで勤務していた国土交通省では、鉄道関係の職務が多かった。通運の利用拡大に向け、「荷主に鉄道コンテナ輸送をPRし、良さを知ってもらいたい」。
周知活動の1つとして、30日にシンポジウムを開催する。
〝労働力不足に対応した物流の在り方〟を切り口に、物流現場での労働力確保策、少労働力型物流の実現可能性、商習慣――などについて議論。今後の社会状況の変化を踏まえ、日本の物流の中で通運事業の果たすべき役割、ダイヤなど鉄道輸送の課題を紹介するとともに、荷主、物流事業者のパネルディスカッションも行う。
荷主を主な対象としたこうした取り組みは初めて。「鉄道輸送の利用方法、現状は一般には意外と知られていない。申し込み方法や料金だけでなく、通運という言葉を知らない人もいる。まずは知ってもらうことが大きな1歩」
鉄道輸送利用の大きな課題である輸送障害時の代替輸送にも発駅代替はやっている。「対応力をより強化できる仕組みを検討していきたい」
プライベートでは「イタリア、フランスの歴史にはまっている」。10年ほど前に塩野七海の「ローマ人の物語」を読んだことをきっかけに興味を持った。「舞台となる地域のワインを飲みながら関連する本を読むのが楽しみ。この2年の間に旅行もした。時間をつくってまた行きたいね」

 

 

(村山 みのり)