インタビュー

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【 この人 】

事業を進化させる 

2016年05月24日

SGモータース 石部 久康 社長

 3月に社長就任。SGホールディングスグループ向け車両、整備、架装のサービスレベル向上と、単独事業会社としての利益追求に向け、タクトを振ることに。「身の引き締まる思い。懐の深い、幅広の施策で事業を進化させたい」
 技術の進歩により、車両整備と架装業界は専門的な知識と高いスキルが求められる。半面、人手不足が進み、需給はひっ迫。だからこそ「設備投資と人材育成には力を入れる」。
 26日にしゅん工する西大阪店(兵庫県尼崎市)は標準車をカスタマイズする二次架装で最新の板金設備を導入。「需要のある分野。能力を高める準備はしっかりやる」。1月に増設した東大阪店(大阪府東大阪市)は新型の整備ラインも稼働している。
 人材育成は「全社的な取り組みで進める」。女性に門戸を広げ、女性用トイレ、シャワー室、休憩室などを随時、既存拠点にも拡充する。熟練技術者の育成では、設備が整う富士工場や岡山工場で「経験を積ませる」。
 平成28年3月期業績はグループが掲げる目標を達成。現在の外販率は約45%だが「伸ばせるだけ伸ばす」。拠点網は東名阪を中心に増強する。同時に、協力会社との連携強化も進め、さらなる商圏、客層の拡大を目指す。「SGホールディングスグループの一員として責任は果たしていく。精進あるのみ」
 好きな言葉は「尊重」。同じ目的を持った人たちが互いを尊重すれば、「大きなパワーが生まれ成長し合える」という。趣味は渓流釣り。
 学生時代は左腕の投手で鳴らした。明治大学で1学年下にエースの両輪、鹿取義隆(元巨人)と高橋三千丈(元中日)。「知る人ぞ知る島岡吉郎監督がとにかく厳しかった。僕は敗戦処理ばかりだったけれど、青春だった」(丸山 隆彦)

(略歴)
 いしべ・ひさやす=昭和30年4月16日生まれ、61歳。新潟県出身。53年明治大文卒、いすゞ自動車入社、平成19年沖縄いすゞ自動車社長、24年いすゞ保険サービス社長、26年SGモータース常務、28年3月社長。