インタビュー

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【 この人 】

日本の物流、支える 

2016年03月29日

ボックスチャーター 山本 明徳 社長

2月16日、阿部珠樹前社長からバトンを受けた。人口減少や労働力不足が進む一方、求められる物流ニーズはますます高度化。「JITBOXチャーター便(=JBC便)はインフラ事業。14社協業の開かれた輸送モードとして日本の物流を支えることが一番の命題。各社が商品を売りやすい体制をつくり、これから起こり得る物流の課題を解決できるようにしていく」
目下、JBC便の販売本数は好調。半面、「まだ世の中に知られていない。このままでも年率10%程度は伸びるだろうが、ネットワークを維持するにはいまのペースでは難しい」と危機感も。潜在的なニーズを探求し、「各社の販売データを基に新たなターゲットを明確にしながら、販促活動と営業支援に力を注ぐ」。
商品の開発や充実は、顧客のニーズが起点。成長の種である海外向け商品の開発も「まず現地でニーズをつかむことが重要」。前職はヤマトグループとドイツポストDHLグループの合弁会社、ヤマトダイアログ&メディアの社長。消費者と直接向き合い販売戦略を練る「ダイレクトマーケティング」の世界で磨いてきたノウハウを、JBC便拡販に向け発揮する。
「組織の活性化を促すマネジメントを心がけ、事業に関わる全ての人に〝満足〟を提供していく」が信条。社員には「自然と沸き上がる〝熱〟を伝えたい」。座右の銘は「真善美(しんぜんび)」。真実を見極め、善行をする者は美しい人生を歩む――。高校時代、部活動の弓道を通じて学んだ言葉だ。休日は愛犬(トイプードル)と小一時間、自宅近くを散歩。「犬は何をやるにも全力。純粋さに心を打たれる」

(略歴)
やまもと・あきのり=昭和48年1月22日生まれ、43歳。兵庫県出身。平成9年早大教育卒、ヤマト運輸入社、21年経営戦略部情報システム課長、22年ヤマトホールディングスIT戦略担当マネージャー、24年経営戦略担当マネージャー、25年ヤマトダイアログ&メディア代表取締役、28年2月ボックスチャーター社長。(水谷 周平)