インタビュー

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【 この人 】

成長の足取り着実に

2026年02月10日

札樽自動車運輸 髙木 信幸 社長

 昨年6月、上野聖二社長(現相談役)からバトンを受けた。札樽自動車運輸の印象は「預かった荷物を届け切るという使命感がすごいと感じた」。その情熱を受け止め、利益面でも成長につなげ、従業員に安定的に還元できる会社への成長を目指す。
 生き残り戦略として、特積みの品質にさらなる磨きをかける。特積みは利益の計算方法も独特で、締めなければ収支が分からないこともあった。上野相談役が社長時代に進めたデータ化などの基盤づくりを受け継ぎ、実際の営業にも生かす。
 「積極性のある営業展開を進めるとともに、採算性にこだわり売り上げバランスの最適化を目指したい」。ホテル業界はコロナ禍や人件費の上昇を経て、部屋の稼働率が低くても利益率を追求するように変わってきた。特積みも「必ず満載であるよりも、採算性の取れる荷物を運ぶようになっていく必要がある」。
 特積みのような労働集約的な仕事では、人材確保が第一。そのためには、給与の底上げや施設・車両の更新の投資が欠かせない。事業の採算性を高めつつ、従業員のためになる投資を行い、選ばれる会社であり続ける。
 国際興業の経営企画部長などを歩み、事業会社の社長に初めて挑む。「任された意味を考え、次の世代につなぐ経営に努めたい」。目標として見据えるのは、札幌市内に2カ所あるターミナルと本社の集約・更新の道筋をつけること。
 無趣味をもって任じているが「ぼーっと過ごすことで時間のありがたみをかみしめている」。頭も体もしっかりとリフレッシュし、翌日からの仕事に備えている。