インタビュー
【 インタビュー・トラックの多様な調達方法 】
スカニア車をレンタル 50台規模、相次ぎ新商品
2026年01月06日
タカネットサービス 西口 高生 社長
中古トラック売買やリース・レンタル事業のタカネットサービス(=TNS、本社・横浜市)はコア商品やグループ経営の強化に取り組む。欧州スカニア製トラックのレンタル事業を開始する一方、トラックを商材とした投資商品の累計販売額が2025年10月末現在で150億円を突破。EC物流も手掛ける実運送会社タカロジ(本社・栃木県那珂川町)も受注量の拡大基調が続く。西口高生社長は「車両の調達や保有方法について多様な選択肢を提案するなど、物流企業経営に役立つ商品の提供に注力していく」と意気込む。
――昨年から欧州製大型トラックのレンタル事業がスタートした。
西口 スカニアのレンタル車は全50台を予定しており、うち18台は夏までに、残りの車両は随時納車される。前後するが昨年7月、日本法人スカニアジャパンとの間で最新モデル「スカニア・スーパー」を導入し、レンタル・リース事業を手掛けることで合意した。海外車のシェア拡大に向けた戦略的業務提携で、当社が最も得意とする「サブスク」(サブスクリプション=定額制)に準拠した、営業ナンバーで利用してもらう。
――欧州製は高額というイメージが強い。勝算あり、と。
西口 勝算がなければ始めない。確かに国内メーカーの価格と比べれば2~3割は高いかもしれない。だが燃費性や運転性能などに優れており、ブランド力からドライバーに選ばれる車両だ。2年間のレンタル終了後はスカニアの指示・マニュアルに基づく整備を行い認定中古車としてリース市場に投入する。その際、TNSグループが持つ整備技術や販売ノウハウを最大限生かし、リーズナブルな料金設定で提案する。
トラックが商材の投資商品
――トラックを商材とした投資商品も好調だ。
西口 当社の商品名でいう「投資deスグのり」で、トラックを投資対象としたオペレーティングリース投資だ。本格的に開始したのは22年の年初で、昨年10月末までには累計販売額が153億円に達した。この間、24年6月には、同商品を専門に取り扱う「TNSアセットマネジメント」を設立し、翌25年3月には第2種金融商品取引業者として登録された。
――体制整備で投資機会が増えた。
西口 投資家はトラックを購入し、所有者としてリース事業を行い、運用はTNSが担う。投資家は、トラックを資産計上し減価償却費を計上しながら、安定したリース料収入を得る。そしてリース満了時には対象車両を売却し売却代金を受領する。日本製のトラックは信頼が厚く、国内はもちろん海外でも人気が高く、資産として流動性が高い商材になっている。
物流企業の後方支援に注力
――グループ経営の強化に取り組む。
西口 グループ5社の25年5月期の連結売上高は前期比17%増の117億円だった。内訳はTNSが69億円、郵便輸送が主力のタカロジが42億円と、グループの業績をけん引した。今期はスカニア車のレンタル事業が起爆剤となることは間違いなく、前期比20%増の140億円を達成したい。
――成長戦略をどう描く。
西口 当社は一時的に利用するトラックというビジネスモデルから、リースにまつわるいろいろな商品を提供してきた。営業ナンバー対応型の短期リース「サブスクdeスグのり」は定額料金で利用でき、車両購入時の初期費用を抑える。直近では重整備を行い、車両寿命を5年延長させる「リフレッシュトラック」がある。さらに「投資deスグのり」やスカニア車の投入などと続く。引き続き、車両の調達や保有方法などについて多様な選択肢を提案することで、物流企業を後方支援していく。
