インタビュー
【 この人 】
「人が主役」の協議会に
2025年12月02日
倉庫業青年経営者協議会 谷川 隆史 会長
6月、2年間の任期が満了した小山嘉一郎前会長からバトンを受けた。「人が主役の協議会」を信条に、経営者としての礎を築いた倉青協で、次の世代に学びと熱を伝える。
スローガンに「倉意工夫 やってみなはれ 価値創造」を掲げた。大阪府出身でサントリー創業者、鳥井信治郎氏の口癖に由来する。「失敗を恐れず、まずやってみる。その精神が関西人には根付いている」と谷川会長。113人の会員には若手も多く、創意工夫による価値創造を追求する。
人づくり、強固なつながりの醸成、発信力強化の三つを戦略の柱に据える。基本方針として若手会員の学びと成長の場をつくる。時代の変化に対応できる経営者として視野を広げ、業界全体を底上げする。勉強会や視察、交流を充実させ、知見を磨き合う。
「倉青協は人とのつながりが一番の武器」。会員間で強みの共有を推進する。10月2日に札幌市で開催した全体会で、谷川運輸倉庫のプレゼンを行い、自身を知ってもらうことから始めた。分科会では4グループに分けて各チームに副会長を配置し、会員とコミュニケーションを図る機会を設けた。「企業課題を相談しやすい環境にしたい。いずれは各社の強みをデータ化し、力を結集して価値創造につなげたい」
倉庫業の魅力を発信する取り組みも進める。学生や若い世代にSNSやメディアを通じて社会的価値を伝え、人材確保につなげたい考え。
趣味は芦屋だんじり祭りへの参加で、副責任者の肩書を持つ。「だんじり祭りは血が騒ぐ」。倉青協も会員と一丸となって前進する。
