インタビュー

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【 この人 】

顧客中心に考える風土を

2025年10月21日

ロジスティクス・ネットワーク 馬場園 修三 社長

 4月、社長に就任した。「(ドライバーの残業上限規制など)社会的な変化に対応可能なサービスへの要望は多い。高品質で持続可能な物流サービスを、協力会社と力を合わせて形にしていく責任を感じた」
 次世代輸配送システム「SULS(サルス)」の基盤強化に努める。昨年度までに約50台導入済みのトレーラーを、2028年3月までに新たに50台追加し、約100台体制で運用する計画だ。「協力会社に当社の仕事を選んでもらえるよう事業環境を整える」
 経営で心掛けているのは、「常に顧客を中心に考えること」。顧客の願いをかなえるために何ができるのか、サービスを通じて取り組んでいく社内風土をさらに醸成する。
 協力会とのパートナーシップも深化させる。ロジネット協力会は40年近い歴史を持つが、それ以前から半世紀以上の付き合いがある運送会社も多くある。「感謝の気持ちを大切に、共存共栄で互いに成長し合える事業運営を行いたい」
 1994年のニチレイ入社以降、20年ほど倉庫の実務に携わった。中でも、船橋物流センター(千葉県船橋市)で手掛けた大手宅配のクール便のハブ拠点立ち上げ業務が印象に残っている。大手宅配と連携する中、たとえ不測の事態が生じても、顧客に1個でも多くの荷物を、安全・迅速に届けるという仕事に対する使命感に刺激を受けた。
 趣味はゴルフと読書。最近読んで印象に残ったのは海老原嗣生の『静かな退職という働き方』。「新聞で紹介された本を読んだり、本社から近い神保町の書店に立ち寄ったりしている」