インタビュー

【 この人 】
創業100年に向け成長

2025年10月14日
松浦通運 馬渡 恒太朗 社長
馬渡雅敏会長からバトンを引き継ぎ、5月に社長に就任した。地域に根差した事業を展開し、強固な経営基盤を築きながら、「節目となる創業100周年に向けて成長を続ける」。
大学卒業後、物流業界に足を踏み入れた。在学中に1年間の米国留学を経験。海外勤務に興味を持ち、就職活動では海外で事業展開する企業を選んだ。「偶然、採用されたのが物流企業だった」。数年の勤務を経て、大きな組織改正が実施されたタイミングで新たなキャリアを模索。自ら松浦通運への入社を決めた。
入社後、免許・資格を取得しながら仕事を覚えた。現場でドライバーとして輸送を担当したほか、クレーンを使った港湾荷役などにも従事した。グループ会社にも出向するなど「約5年間、さまざまな実務経験を積んだ」。その後は管理部門に移り、人事部門などの経験を積み、経営全般に関わる機会を増やしてきた。
トップとして意識するのは、創立100周年を見越した経営。同社の設立は1944年で、2024年2月に80周年の節目を迎えた。事業領域の多角化と営業地域の拡大を進めてきたが、「本社を置く佐賀県唐津市と共に歩み発展を遂げたい」。バイオマス発電に関わる貨物の取り込みなど、グループ全体で新規分野に重点を置く。「地域で発展が期待される新エネルギー産業の需要を獲得し、事業基盤を盤石なものにする」
中学から大学までアーチェリーに励んだ。「現在も趣味として休日に射場に向かうことがある」。数年前からゴルフも本格的にスタートし、時間を見つけて練習に打ち込んでいる。