インタビュー

【 この人 】
変化に強い協会目指し

2025年09月10日
埼玉県トラック協会 遠藤 長俊 会長
6月、瀬山豪会長から、バトンを引き継いだ。「責任の重さを感じている」。6月に適正化二法が成立・公布されるなどトラック業界の環境が大きく変わる中、会員企業支援と並行して運営体制の変革に着手し、変化に強い協会を目指す。
まずは適正化二法の周知に取り組む。3日にはセミナーを開催。国土交通省の担当者を講師に招き、法律の内容などについて解説してもらった。
「会員から、事業許可更新制の事務手続きの準備への問い合わせ、業務負担増への懸念といった声が上がっており、理解してもらうための場を提供した」。複数回実施することを検討中で、多くの会員企業に周知できるようにする。
また、県内の標準的な運賃の届け出率向上も進めていく。現在、約8割の届け出率を9割に引き上げることが当面の目標だ。「3年以内に告示される適正原価は、標準的な運賃の延長に当たるものと理解している。施行に向け、適正運賃・料金収受への理解を広げたい」と先を見据える。
秋ごろには「シンクタンク委員会」を立ち上げる。青年部会などから30~40代の若手を募り、重要施策の助成制度に関する座学を通じて知識を習得したり、制度の在り方を議論したりする場とする。「将来の理事を担う人材の育成につなげ、早い段階から埼ト協の運営について考えてほしい。有用な意見は実現したい」
学生時代からギターの演奏を続け、4年前に埼ト協の会員企業の経営者とバンドを結成。ライブハウスや、地域の祭りで演奏してきた。特に好きなミュージシャンはエリック・クラプトン。