インタビュー

【 この人 】
誠実、進歩、挑戦 胸に

2024年10月16日
中央倉庫
谷奥 秀実 社長
6月、木村正和前社長から重責を引き継いだ。3年後には創業100年という大きな節目を迎える。「次の100年にも通じる誠実、進歩、挑戦の経営理念を継続することこそが事業の発展につながる」と先を見据える。
入社して40年がたった。東京営業所を皮切りに、現場では深夜まで勤務することも。その後、本社では人事、経理、経営企画などを歩み、オールラウンドプレーヤーとして頭角を現し、満を持しての登板となった。
これまで環境の変化に即した経営基盤を再構築する中、倉庫、運送を核とする物流事業の収益力を強固にすることは不変の誓い。さらに東証プライム市場に移行し、財務・資本戦略を強化する方向性を示す。そこで全社員に募った「未来を預かる、未来を運ぶ」というコーポレートスローガンを堅持していく。
今期を最終年度とする3カ年中期経営計画では売上高275億円を設定。策定中の次期中計は、創業100年という大看板の下、300億円の大台が視野に入る。「10年後の姿も描きたい。現在の立ち位置よりも一段上のステージを目指すことなどが考えられる」と、各責任者により経営の視点を持つことを求める。
人的資本では多様性を重視する。近年、女性の新卒採用が現場も含め増えており、「壁をつくらず活躍できるよう環境を整えたい」とする。専門スキルを持つ人材も積極的に中途採用し、システムや扱う貨物の拡大に投じて事業拡大の礎にする考えだ。
趣味はドライブで、道の駅を巡る。地元京都、隣県の滋賀を制覇し、次は兵庫へ足を延ばす。同業他社がひしめく業界で道の駅と同様にキラッと光る企業像を追求する。