インタビュー

【 この人 】
対話大事に課題解決

2024年09月03日
日鉄物流の米沢
公敏 社長
安藤豊取締役相談役からバトンを受け、6月25日に社長に就任した。「今まで(関係者との)コミュニケーションを大事にしてきた。今後も課題解決へ生かしたい」
新日本製鉄(現・日本製鉄)では、大分、千葉、愛知などの製鉄所で勤務した。製鉄所やグループ会社の従業員などいろいろな人から意見を聞き、問題に対応してきたことが強み。「今後も発・着荷主などと対話しながら課題を解決したい」
特に物量確保、トラックドライバーの労働環境改善が課題。物量確保では自動車生産や建設工事が伸び悩み鉄鋼需要が減少する中、日鉄グループ外の一般顧客の物流業務獲得につなげる。
例えば、親会社やグループ製品の販売を担うグループ会社をはじめ、一般顧客の輸送の帰り荷を確保するなど、広域での配送効率化を目指す。「重量物を運ぶノウハウ、全国の製造・輸配送ネットワークなどの当社の強みを生かし、ニーズを取り込みたい」
鉄鋼物流では、製鉄所と納品先での荷待ち短縮が長年の課題。そこで昨年から、輸配送子会社と協力会社が運行する計2000台超の車両にGPSを装着し、労働時間を管理。結果を基に発・着荷主と個別に改善交渉を行い、荷待ちが2時間以上になる状況は確実に解消されつつある。
今後も発・着荷主と対話を重ねながら、物量と労働環境の変化に対応し、持続可能な物流を構築していく。
プライベートでは、走ることが好きで葛西臨海公園や皇居で練習を積み、年に3~4回、フルマラソンの大会に出場している。