インタビュー

【 この人 】
新時代の一歩に責任

2024年04月23日
平和みらい
佐瀬 正文 社長
昨年6月、30年以上にわたり経営をけん引してきた浅原諒蔵社長(現会長)に代わり、社長に就任した。2022年の株式追加取得で、平和みらいは渋沢倉庫グループの一員となり、今は両社の連携強化に向けた重要な時期。「社員と何をすべきかを話し合い、方向性を考え続けてきた」と約1年間を振り返る。
平和みらいとは不思議な縁がある。20年ほど前の営業時代、同社と関わる機会があり、食品共同配送、24時間対応のスルー型物流センターの運営などを目にした。「当時、多くの先進的な取り組みに驚いた。(今回)社長に就いたことも何かの縁ではないか」とする。
渋沢倉庫に入社以来、中国での仕事が長く、董事長として上海現地法人に赴任した20年には、新型コロナウイルスが直撃。外出も人に会うこともできず、難しい環境下での仕事だったが、その分、コミュニケーションの重要性を再認識した。「就任以降、続けているのが現場を回り、社員と話をすること。何が求められ、何をすべきかを知るヒントになる」
新社長として、求められるのは渋沢グループとのシナジー(相乗)効果追求だ。平和みらいは静岡県全域に拠点を持ち、3温度帯物流、自動車部品、化学品原材料の機能分化といった強みがある。渋沢グループのネットワークと融合し、全体の成長を目指す。同時に「渋沢グループに入って良かったと、平和みらいの社員に思ってもらえることが大事」。全社で力を合わせ、浅原会長も期待する〝新しい風〟を吹かせて、難局を乗り切る。
長年続けるゴルフが趣味。海産物をはじめ、静岡県のおいしい食事で普段の疲れを癒やす。