インタビュー

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【 この人 】

開かれた協会に

2015年07月28日

熊本県トラック協会 住永 豊武 会長

 6月、熊本県トラック協会総会後の理事会で岩下哲三前会長との選挙になり、僅差で会長に選出された。「若手が参加し発言できる、開かれた協会にしていく」
 運送業界に入って36年。熊本交通運輸では弟の住永金司社長と2人3脚で会社を盛り立ててきた。「配車係から始めて、業界を知り尽くしているという自負はある」
 熊本ト協では理事のほか、総務委員会に在籍した時期も。定款変更や支部組織見直し、職員の待遇改善に尽力した。「いま委員会は行政や全日本トラック協会などから来る指示を上意下達するだけの場になっている。報告会ではなく、諮問委員会であるべき。現場の生きた声を施策に反映させる本来の趣旨に立ち返らなければならない」。
 組織の若返りを図った。副会長は3人から4人体制にし総入れ替え。「メンバーは40~50代中心。女性経営者も入れた。論客もいる。会議ではすでに活発な議論が起こっている」
 Gマーク(安全性優良事業所認定)取得率向上を掲げ、今年度30%、近い将来50%を目指す。保有車両20台以下の事業者が8割を占める熊本ではGマーク取得促進が欠かせない。「行政に注文をつけるだけでなく、自らも襟を正す。その上で、荷主との取引環境を改善していくといった意識改革が要る。賃金アップや労働時間短縮にもつながる。協会として何ができるか、皆と知恵を絞り行動していく」
 好きな言葉は「頭は低く気位は高く」。囲碁、ゴルフなど多趣味。中でも錦鯉の飼育はユニーク。4~10月は朝5時に起床。車で10分ほどかかる野池に行ってえさやりをする。

(略歴)
 住永 豊武氏(すみなが・とよたけ) 昭和19年7月15日生まれ、71歳。熊本県出身。38年熊本商科大(現・熊本学園大)第2部卒業、国民金融公庫熊本支店入庫。54年熊本交通運輸入社、専務、平成22年会長。24年熊本県トラック協会理事、27年6月会長就任。(丸山 隆彦)