インタビュー

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【 この人 】

今が絶好のチャンス

2023年10月03日

福岡県トラック協会 二又 茂明 会長

 6月に勇退した真鍋博俊前会長からバトンを受けて就任。基本方針となる「会員のための協会」を継承し、事業を展開していく方針を示す。
 2024年4月のドライバーの残業上限規制適用が目前に迫っているが、「会員各社の意識は非常に高い」とみる。既に中継輸送やモーダルシフトといった対策が浸透している。また、業界へのフォローの風も吹く。今年6月には政府によって24年問題への対策を盛り込んだ政策パッケージがまとめられた。「物流に対する社会の関心が高まっている。今が絶好のチャンス。行動を起こさないわけにはいかない」
 荷主との交渉では「仕事に自信とプライドを持って臨むことが大切」と言い切る。これまで積み重ねてきた輸送ノウハウや作業品質は簡単に代替できない。さらにドライバー不足の状況を鑑みれば、「取引の打ち切りも恐れる必要はない」と会員企業の背中を押す。
 24年問題への対処が欠かせない理由・背景を諦めずに説明し続けることが重要と語る。適正な運賃・料金の収受に向けても同様の考え方だ。
 人材を確保するためには、定着している3K(きつい・汚い・危険)のイメージ払拭が欠かせず、「3A(安全・安心・安定)の業界に変えなければならない」。今後、採用競争が激しくなることを想定し、外国人ドライバー活用の可能性も視野に入れる。
 趣味はジャズ鑑賞で、自宅には専用のオーディオルームがある。スピーカーやアンプ、CDプレーヤーといった音響機器を組み合わせながら「ジャズを楽しく聴ける環境を追求するのが面白い」。