インタビュー

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【 この人 】

堅実な歩みで前進

2021年07月27日

押入れ産業 森田 浩史 社長

 「マーケティングを強め、時代に即した経営を」。黒川久前社長からバトンを受け、5代目の社長に。加盟店経営者以外では初の就任。入社面接の際、黒川前社長からもらった「最後の勤務先として勤め上げてほしい」の言葉を胸に、事業変革と、加盟店との着実な関係強化に取り組む。
 押入れ産業の経営に携わるまでは、物流と異なる業界を渡り歩いた。企業の事業再生や業務改善を手掛けた経験を生かし、創業以来ほぼ同じ仕組みで運営してきたトランクルーム事業などの改革に着手。廉価版のトランクルーム「オトクラ」や、加盟店をはじめ物流企業の営業支援を目的としたポータルサイト「ロジセレクト」など、積極的に新施策を展開している。
 顧客と加盟店をつなぐ本部の意識改革にも力を注ぐ。「多様化する顧客ニーズを的確に把握し、提案力と企画力を高め、加盟店を引っ張っていくことが大事」。成約率、稼働率の向上へ、法人営業の強化や、ウェブで契約・決済可能な仕組み構築も進めている。
 「事業を通じてつながる加盟店ネットワークは財産」。各加盟店と協調しながら、堅実な歩みで前進し、女性社員の発想を生かすといった広い視野で「社会から必要とされる会社」を目指す。
 「諦めない」が信条。自身に与えられた使命を達成するため、あらゆる障害を乗り越え、やり切る力を重視してきた。
 通勤は自転車。休日も奥さんと共にペダルをこぎ、汗を流す。映画鑑賞も好む。お気に入りの俳優はロバート・デ・ニーロ。特に『ゴッドファーザー』シリーズは「何度見ても良い」。