インタビュー

【 この人 】
社員との対話 大切に

2021年06月15日
三菱商事ロジスティクス 岩井 孝介 社長
藤咲達也前社長からバトンを受け、約2カ月が経過した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で事業環境の変化を実感しつつ、「物流は社会を支える重要な仕事で、顧客からの期待も大きい。前向きに業務にまい進したい」と意気込む。
社員の働き方も変わった。同社は昨年8月からテレワークを導入し、緊急事態宣言下の現在は出社率を30%に設定。その中でも、部長や7人の新入社員との対話を心掛け、ランチミーティングを実施した。「世の中の移り変わりとともに、社員の考え方も変わる。密なコミュニケーションが取りづらい中も、社員の思いを知ることが大事」
社員には「仕事を通じて大切にしたい価値観を見つけてほしい」とメッセージ。互いの価値観を尊重し合うことは大きな事業の実現、社会貢献につながる。社会の一員としてニーズに応えていく責任を持ち、「仕事を通じ、家族も幸せにできる会社に」と伝える。
三菱商事時代は家電、紙、雑貨、自動車、建設機械、化学品などさまざまな品目の販売に携わり、「幅広く俯瞰(ふかん)し、各業界の強み、弱みを分析できるようになった」。三菱商事ロジに出向するまで、上海やドバイなど海外での仕事も11年以上経験。「会社経営で重要なリーダーシップの取り方や、変化への対応力を学んだ」。物流の領域はほぼ初めてだが、期待は強い。「現場のことを社員に教わりながら、経営を進めたい」
ランニングやウオーキングが好きで、年3回はフルマラソンに出場するスポーティーな一面も。「タイムを縮めるにはどうすればよいか考えるのが面白い。10月開催の東京マラソンも楽しみ」