インタビュー

【 この人 】
協力会社と共に成長

2021年05月11日
丸紅ロジスティクス 野村 貴和紀 社長
4月、栗原剛前社長からバトンを引き継いだ。昨年10月から社長補佐の役職を務め、仕事を間近で見続けたことで「社長として果たす役割が明確になった。準備はできている」と意気込む。
1994年の丸紅入社以来、国内外の物流関連業務に携わる機会が多かった。丸紅ロジの前身となる2005年のロジパートナーズ設立時も、物流の設計と新サービスの開発・営業を担う技術部長を経験。昨年、約10年ぶりに戻って来た際には当時と比べ、顧客数が増え、従業員の業務レベルが上がった会社の姿に「成長を感じた」。
経営で重視する1つがパートナーを大切にする姿勢だ。協力会社には同社の輸配送をはじめ、さまざまな業務を委託しており、関係会社との連携は不可欠となる。近年は顧客と共に、協力会社から新規業務の紹介を受ける機会も増え、関係強化の手応えを感じている。
同社としても新技術の導入により、物流センターでの作業の自動化・省人化を進める。待機時間削減などを図ることで、協力会社に選ばれる企業を目指しながら「共に成長していける環境を目指したい」。顧客についても、各社の事業戦略で物流の重要性が高まる中、これを好機とし、業務改善と諸条件の見直しを推進していく。
新型コロナウイルスの感染拡大で世の中が急速に変化し、従来の事業モデルが通用しないことに危機感を持つ。就任後、従業員に「得意分野の横展開だけでなく、新しいことにとことん挑戦してほしい」と伝えた。
趣味はゴルフやテニスで、音楽ではロックもよく聞く。「感染症が落ち着いたら、娘とロックフェスに行きたい」