インタビュー

【 この人 】
社員と対話 大切に

2020年08月11日
SBSフレック 加藤 元 社長
3月24日、社長に就任。キリングループロジスティクス社長時代から大事にしてきたのは、社員との対話だ。新型コロナウイルス感染拡大の中、直接話し合えなかった新入社員たちと、テレビ会議システムで対話。事前に課題図書を読んでもらい、意見や感想を聞いた。「企業の財産である社員のことを知らなければ、何も始まらない。入社後3~5年たつ社員とも対話しつつ、将来的に会社としてのミッションを踏まえた経営理念を策定し、提示していきたい」
目下の物流をめぐる変化を実感。例えば、飲料業界では検品をなくす動きが出ており、物流企業に歩み寄る姿勢が見えてきた。「物流品質を高め、食品・飲料メーカーや卸、小売りといった顧客から信頼を得られるようになれば、〝ノー検品〟や〝受注翌々日納品〟の実現につながる」。物流企業としての創意工夫がますます重要になる。
食品の共同配送もさらに推進。「地球温暖化やドライバー不足の対策として、メーカーから求められていることを強く認識。協力会社とも連携しながら、各エリアのネットワークを強化したい」
近年、SBSグループは、SBSリコーロジスティクスをはじめ複数の物流子会社が仲間入りし、多種多様な陣容に。グループ内のシナジー(相乗)効果が成長の鍵だ。「安全や品質改善、企業に対する従業員の愛着向上へ、各社が工夫を凝らしている。ノウハウを積極的にまねていければ」
ビジネス書を中心に読書を好む。「自らエネルギーにあふれ、周囲を元気づけ、実行力を上げる」がモットー。笑顔を絶やさず、明るい会社づくりに精を出す。