インタビュー

【 この人 】
北海道ブランドを支える

2019年02月14日
札幌定温運輸 平山 真也社長
昨年6月、伊藤邦博会長からバトンを受け取った。「47年間、北海道ブランドの産品を全国に届けるという使命を果たしてきた会社。これからも継続していきたい」
札幌定温運輸は、福岡運輸グループの中でも、北海道との幹線輸送を担う会社。それだけに、将来にわたり安定的な長距離輸送を、どう行っていくか考え続ける。ドライバー不足に備えたトレーラー化をさらに推進。現在18台を導入し、引き続き増やしていく方針。集配で小回りの利く大型トラックとのバランスを取りながら、適切な配置を目指す。
一方で、ドライバーにはけん引免許の取得を促すなど、輸送力の充実も図る。幹線を担う札幌定温、北海道内の集配を担う北海定温運輸、本州では福岡運輸の輸送網を活用している。グループのシナジー(相乗)効果を一層高める。
またおととしからは適正運賃収受の取り組みを加速。段階的に交渉し、7~8%の値上げに奏功した。今後も安定輸送を担うためにも1個当たり、1kg当たりの原価を計算し、地道に交渉を続けている。
ドライバーの労働環境改善にも意欲的。給与の仕組みを基本給に重きを置いたものに変更。安定性を増した。「人材確保は不可欠。省力化を進めつつも自社戦力の拡大を図る」。
現在は4月に施行される改正労働基準法への対応で、有給休暇が取得できる環境づくりを行っている。「食品を運ぶ誇りを持って業務に取り組みたい」
趣味は食べ歩き。羊蹄山のふもとの街々や十勝がお気に入り。「道東道を抜けた時にぱっと視界が開けるのが好き。白樺の林も美しい」。