インタビュー

【 この人 】
〝信頼〟が経営の鍵

2018年06月12日
キリングループロジスティクス 戸叶 弘 社長
3月、加藤元前社長からバトンを受けた。「良い流れをぜひ持続したい」
昭和60年にキリンビール入社。東京、北海道、仙台で25年間、営業に携わった。大手卸の本社担当を経験した6年間で販売物流に詳しくなった。「注文されたものを約束通り届けるのが重要」。基本中の基本だが「ものが届くことは当たり前ではない」。車両手配、配送ルート・方法、在庫量などいろいろ考慮しないと運び切れないと実感した。
昨年は親会社の商品が好調でトラックの需要が増大。改めて「集車の重要性を感じた」。集車に向けて、昨秋の全国の協力会社の役員が集まった会合を皮切りに、各支社長が各地協力会やパートナー会で輸送協力の在り方について自らの言葉で話すようにした。支払運賃だけでなく手待ちを含むドライバーへの対応、キリンロジに対する期待や要望を聞くようにした。
平成24年からドライバーアンケートを実施中。要望とその対応を掲示板に張り出す「見える化」にも取り組んでいる。「ドライバーに選ばれる仕事にする必要がある。選ばれる理由をつくりたい」
さらなる成長分野として外販を強化する。29年の外販比率は26年比1.1ポイント増の27.7%。既存顧客との全国での取引拡大など、伸ばせる余地はあるとみる。
従業員の多様な働き方を後押しする「LOGI★活(ロジカツ)」の一環で始まったトップと社員との座談会についても対話の機会を継続する。「フランクに意見が言い合える関係を築くことができれば最高」。最近は健康のためにウオーキングを継続中。平日の仕事帰りに歩いて帰ることも。月間100kmが目標。「肥満防止のためだ」