インタビュー

【 この人 】
挑戦の姿勢、忘れず

2017年10月31日
渋沢倉庫 大隅 毅 社長
「いま内向きから外向き志向に。また、変わることをいとわない会社になることが求められている。自ら能動的に動き、新しい取り組みに挑戦する経営を目指したい」
入社以来、長らく新規営業開拓に携わってきた。当時は合成樹脂、家電製品などの大量輸出から、アパレルや化粧品といった少量貨物の輸入が主流となり始めた物流の変革期。若い頃は営業で思うような成果が出ず、試行錯誤を重ねた経験も。
その中で大切にしてきたのが、挑戦を続ける姿勢。「新たな取り組みには失敗のリスクも伴う。だが旧態依然のままでは時代の波に乗れない」。営業でうまくいかなかった際は原因分析と改善を繰り返した。同僚、後輩と連日深夜まで仕事が続く「修羅場」もくぐった。結果、新規業務の獲得が増え、いまも取引の続く仕事が数多くある。
「リスクの把握など最低限の備えは重要だが、やらずに後悔するよりやって後悔した方がいい。挑戦したからこそできる経験もある」
社長就任後も考えは変わらない。辞任あいさつで社員に求めたのがリアクティブ(課題対応型)からプロアクティブ(自発的行動型)への変化。そして人材の有効活用と「チャレンジ・クリエイト・コオペレイト」を掲げる経営理念の実現だ。
「倉庫は顧客の要望を基に後追いの業務になりがちだが、今後は先手を打ったサービスが必要。実現に向け人材、時間を有効活用し、新たな取り組みに挑戦したい」
学生時代はゴルフ部に所属。休日には友人らとラウンドを楽しんだり、OB戦に出場したりする。座右の銘は「プロフェッショナルは結果を出し続ける」。