インタビュー

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【 この人 】

誇りとやりがい両立

2017年06月27日

セイノースーパーエクスプレス 小寺 康久 社長

 4月、西濃運輸からセイノースーパーエクスプレス(=SSX)に転籍。「セイノー輸送グループで2番目の規模を持つ会社。責任を重く受け止めている」。会社は平成29年3月期まで、3期連続の増収増益。顧客への貢献、社員の誇りとやりがいを両立させ、「さらなる発展につなげたい」。
 輸送は顧客の商品の一部といわれる時代。「当社の精度の高い輸送は顧客の商品価値に貢献する」。グループの西濃運輸は特積みという大きな枠組みの中で、顧客の輸送力を担う。SSXは顧客のニーズに合わせ、主力の航空を含め他のモードを活用し、物流を組み上げる。「両社の相乗効果は大きい」
 売り上げの8割を占める国内航空輸送はスピードと精度が要求される。適切なネットワークを維持・拡大するためにも必要なコストをかけながら、ロジスティクス・通運・区域・国際を含めワンストップでの輸送を提供する。特殊技術が必要な美術品輸送などは計画的に継承していく。
 労働人口減少による人材の高齢化と採用難を実感。同社の扱う荷物は軽量物も多く、「女性も活用しやすい。積極的な採用を検討していく」。
 趣味の船釣りは、海のない岐阜県にある西濃運輸本社で過ごした7年間は行く機会がなかった。「声を掛けられることがあれば、また行きたい」。一方、魚釣りで覚えた料理が、減量で活躍。2年ほど前に、厳密なカロリー計算と夕飯前にキャベツを食べる〝キャベツダイエット〟で、98㎏あった体重を78㎏まで落とした。だが「誘惑の多い東京暮らしでは、維持が精いっぱい」。

(略歴)
 こてら・やすひさ=昭和34年8月7日生まれ、57歳。兵庫県出身。57年大阪経大経卒、西濃運輸入社、平成22年執行役員営業管理部長、25年取締役営業管理部担当などを経て、28年専務営業本部担当、29年4月1日セイノースーパーエクスプレス社長就任。(佐藤 周)