インタビュー

メインビジュアル

【 この人 】

若手導き、協会改革 

2017年03月28日

千葉県トラック協会 角田 正一 会長

 就任から半年。「会員のための協会にしていきたい」。5年先、10年先を見据えて会員のために何ができるかを検討している。
 青年部会を経験した60歳以下の会員を、各支部から1人ずつ選び、協会のあるべき姿を検討する会を設置。来年3月をめどに結論を出す。検討会の事務方にも協会の若手職員を起用。新しい感性を取り入れることに積極的だ。「必要な部分は全体の会議にもかけながら、できることを素早く行っていく」
 協会の形もニーズに合わせて変わる。習志野市にあるトラックステーションは研修センターとしての機能は維持したまま建て替え、長生村の研修施設は売却予定。災害時の施設活用についても「近隣県を見ると、多くの災害拠点を設置したり、協会員が事業を早期復旧できるよう支援したりといろいろな例があり、参考にしていきたい」。千葉県と話を詰めていきながら本部、長生、習志野の3施設をどうするか考えていく。
 16ある支部は、それぞれ会員数も研修回数もさまざま。「平等にメリットを受けられるように隣接支部が連携して研修などを行えるようにしたい」。各支部同士が協力し、本部がバックアップする体制を構築。地域ごとに享受できるメリットの不平等がないよう配慮する。懇親の場を設けることにも熱心だ。人と人とのつながりは会員増加にもつながっている。「横の関係が活性化につながる」
 趣味は車。整備士2級の資格を持ち、いすゞの117クーペ「PA96」を整備して走らせるのが楽しみ。正月は毎年、伊勢神宮まで愛車を走らせる。「故障したことは一度もない」

(略歴)
 つのだ・しょういち=昭和27年2月16日生まれ、65歳。千葉県出身。49年早大卒、50年角田運送入社、61年社長。平成14年千葉県トラック協会副会長。28年6月、会長就任。全日本トラック協会常任理事、関東運送事業協同組合理事長を兼務。(佐藤 周)