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2016.08.09付

【過労死ゼロへ】第3回 古くて新しい問題 関西大学名誉教授 森岡 孝二 氏

 資本主義時代に入り産業革命が起きると、19世紀中頃の英国に例を見るように、労働時間の突発的な延長が生じ、過重労働に起因する労働者の早死や急死が社会問題になってきた。
 マルクスの『資本論』によれば、1863年6月末にロンドンの新聞は、メアリー・アン・ウォークリーという名の20歳の婦人服仕立女工の死を、「純然たる働きすぎによる死」という見出しで一斉に大きく報じた。彼女は普段でも1日16時間半働かされていたが、この時は英皇太子妃の祝賀舞踏会用のドレスの納期に追われ…

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