インタビュー

【 この人 】
独自業務・特性を強化

2014年11月18日
富士物流 堺沢 真 社長
「とても特長と強みのある会社」。ことし6月末の社長就任後、支社や現場を回っての実感だ。
富士物流は電機メーカーの物流子会社として発足したルーツから、顧客施設内の構内物流から調達、製品の国内外の輸送に至る物流の設計・運営を行うノウハウを積み重ねてきた。社員が自社の強みをより認識できるよう、「エフ‐オーグス(F=富士物流、O=お客さま、HG=ホームグラウンド、S=サービス)」と命名しサービス強化に取り組んでいる。
365日24時間体制で保守部品などを届ける「ITドライバー」も他社にないサービス。「独自性を一層強化し、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を拡大。力強く成長を続ける富士物流グループをつくる」
親会社三菱倉庫とのシナジー(相乗)効果創出への取り組みも加速させる。特に力を入れるのは(1)共同営業の推進(2)海外事業での連携(3)インフラの相互利用――の3点。
共同営業では、すでに富士物流の機械・機器関連、三菱倉庫の食品関連といった双方の得意領域に取り扱い分野を拡大する効果が出ている。海外事業では、三菱倉庫の海外拠点・ネットワーク、フォワーディング機能を活用し、これまでカバーできなかったエリアでの事業展開や海上輸送業務受託するなどの成果が。インフラの相互利用では、輸送共同化による効率増、倉庫の相互利用による稼働率の向上が進む。「三菱倉庫グループ内での存在感を強めていきたい」
趣味は温泉とゴルフ。「自然に親しみながら運動することは気分転換になる。反省会で1杯飲むのも楽しみ」
(村山 みのり)