インタビュー

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【 この人 】

一丸で課題に挑む

2014年10月14日

日本貨物運送協同組合連合会 古屋 芳彦 会長

「重責を感じる」。杉本守巧前会長の突然の退任を受けての就任。「残る1年の任期を精いっぱい全うする」と組合組織の強化・拡大に努める。
当面の課題は平成27年4月に予定されているWebKITのシステム移管。事業の柱であるKITのスムーズな移管のために、移管元である全日本トラック協会と連携しながら話し合いを詰める。「久しぶりに全ト協と同じ建物での運営。積極的な意見交換をし、連携を強化したい」
トラック業界を取り巻く環境について、「近年ほど先行き不透明な時代はなかった」。輸送量の低下、ドライバー不足、燃料高騰など、1つ1つに長期的な戦略が必要。「中小零細の組合員事業者のための協同組合事業」を念頭に置き、全国各地の組合員の声を聞くことを大切にしている。「日貨協連と全ト協が一丸となり、窮状を打ち破るために挑戦していく」
日貨協連をより強固な組織とするには「安定的かつ合理的に収入を確保する経済事業の開発と開拓」が必要。そのためにも情報の集積地である東京で情報の収集を行い、会員にメリットのある情報発信をしていく。
今後の組合の在り方として(1)1つ1つの組合がやることと、日貨協連のやることのすみ分け(2)新たな事業展開(3)財政基盤の強化(4)新規組合員の加入促進、新規組合の設立――が課題。全国組織である日貨協連のスケールメリットを生かした運営を心掛ける。
趣味はゴルフ。埼玉県飯能市にあるゴルフ場で楽しんでいる。数年前に病気をしてからはジム通いも始めた。平衡感覚を取り戻すため、プールで30~40分歩く。「全身くたくたになるよ」
(佐藤 周)