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2025.01.21付
【鉄道貨物のミライ】第16回 救われるか、諦めるか 鉄道ジャーナリスト 枝久保 達也氏
1970年度に1517億円の純損失を計上した国鉄はその後、加速度的に経営が悪化し、80年度には約1兆円に達していた。政府と国鉄は69年以降、再建計画の策定と失敗を繰り返してきたが、いよいよ猶予が許されない状況に追い込まれた。80年11月に制定した日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)の下、不退転の決意で再建に着手した。
国鉄の病理は明白だった。80年度の営業損益は約4376億円の赤字で、内訳は幹線系線区約700億円、地方交通線約3000億円など…
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