インタビュー

【 この人 】
ノウハウ生かし運営

2024年10月08日
関東運送事業協同組合
木村 琢 理事長
6月、関東運送事業協同組合の水野功前理事長からバトンを受けて、新理事長を引き継いだ。就任時のあいさつで、「これまでの経験を生かした組合の運営を展開する」とした。
約7年間、副理事長として関運協を支えてきた。1都7県の地方指導部を統括する中央指導部長や運営委員長、ETC部会長の経験もあり、協会運営のノウハウは十分蓄積してきた。
任期中の主な目標は、9月20日時点の組合数402社から増やしていくこと。より多くの企業に大口多頻度割引を使ってもらい、経営の支援を行う。
一方で、喫緊の課題は、増加傾向にある車両制限令の違反件数の増加だ。今年度は9月20日時点で10社10件。早くも昨年度の9社11件と同水準の件数になった。中には累積違反点数が15点を超え、関運協の規定で大口多頻度割引の停止措置が取られた企業もある。
「過積載をはじめとする車限令違反の原因は、ドライバーよりも車両管理者側の認識にある」と分析する木村理事長。いまだに何が車限令違反に該当するのか、理解していない企業も多いとする。組合企業の安全の意識を深める活動を検討中だ。
具体的には、各都県の地方指導部が個別に開催している管理者向け講習会の頻度を増やすことを検討している。組合企業に対し、安全意識の醸成の機会を提供する考えで、「違反ゼロ」を目指す。
好きなことはゴルフと、家族で一緒に出かけること。8月、韓国籍の妻と2人の子どもと共に、妻の親戚が住む済州島を訪れた。木村理事長は、「昔、済州島で結婚式を挙げた。思い出の場所だ」とする。