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2024.09.10付

【鉄道貨物のミライ】第11回 歴史に取り残され 鉄道ジャーナリスト 枝久保 達也氏

 1964年に単年度赤字に転落した国鉄の経営は悪化の一途をたどった。最大の要因は、巨額の設備投資に対する借入金の増加だったが、60年代後半に入り、産業構造の変化に起因する貨物収入の伸び悩みと、運賃値上げの遅れによる収支悪化も大きかった。
 旅客収入は60~70年にかけて3・7倍になったが、貨物収入は1・5倍にとどまった。65年度末に旅客で31%、貨物で12%の大幅な運賃改定を実施したが、60~65年に物価(持ち家の帰属家賃を除く総合指数)は約6割上昇し、インフレに追い付いて…

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