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2024.04.30付

【鉄道貨物のミライ】第3回 殖産興業で存在感発揮 鉄道ジャーナリスト 枝久保 達也氏

 日本で初めて貨物列車が走ったのは、官設鉄道新橋(東京)―横浜間の開業から11カ月後の1873年9月15日だった。『貨物鉄道百三十年史』によれば、貨物列車は新橋駅と横浜駅をそれぞれ正午に出発する定期列車と、午後1時発の不定期列車の計2往復が設定された。1列車に有蓋(ゆうがい)車7両と無蓋(むがい)車8両の15両が連結されたという。
 だが、営業開始初年度の輸送量は小手荷物を合わせても1日当たり22トンに過ぎず、程なくして不定期列車は廃止。旅客は同年度に1日…

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