【物流の労務・法律トラブル】第32回　固定残業代と長時間労働　弁護士法人戸田労務経営所長　戸田哲弁護士

　トラックドライバーの労働規制強化の適用開始が迫ってきた。労働基準法で残業上限が年960時間までとなることに加え、新・改善基準告示の施行で拘束時間上限が引き下げられる。運送会社にとっては非常に厳しい規則だが、残業削減や休日の拡充で対応をしている会社も見られる。
　さて、そんな努力の中、労働者側の立場で未払い残業代の請求事件を扱う弁護士によって、訴訟に向けた案件の掘り起こしが行われている。毎月のように弁護士から請求がなされている運送会社がある印象を受ける…

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