インタビュー

【 この人 】
成長けん引する責任

2024年01月30日
丸紅ロジスティクス
五島 洋一郎 社長
昨年10月に社長に就任し、約4カ月が経過した。「物流は変革の時代。将来の会社の方向性を示し、成長をけん引しなければならない責任がある」
丸紅ロジでは共同配送や在庫管理、受発注対応など、各荷主業界やメーカーの課題解決、サプライチェーンの改善に向けたサービスを提供しており、中でもペットフードでは国内物流市場の約40%の売り上げを占める。会社のさらなる成長に向け、他の荷主業界で展開するための深掘りを行っている。
実現には「荷主や協力会社との連携が重要」とし、経営者との定期的な会合や会社訪問を実施。
また、トラックドライバーの残業上限規制に伴う2024年問題を控え、運送事業での運行管理の状況や課題を理解するため、20年に運行管理者の資格を取得した。「ドライバーの労働時間管理や収益構造を理解できた。荷主、協力会社と課題を解決していく」とする。
丸紅時代には、電話交換機、テレビ送信機などの設備を、海外の政府系電話会社やテレビ局に納入するインフラ構築に約20年携わり、アラブ首長国連邦、スリランカなどに駐在した経験がある。この間、インターネットや無線技術の登場で、技術革新の速い業界でのビジネスの変化も実感した。
一方、物流業界は「メーカーが製造した〝製品〟を競争力のある〝商品〟とするために欠かせない。自動運転や機械化で変化する面はあるものの、100年後も不可欠で、やりがいのある仕事となるだろう」と話す。
プライベートでは、コマセマダイ、オニカサゴなどの海釣りを楽しんでいる。