【サプライチェーン混乱から何を学ぶか?】第5回　世界情勢の影響大きく　拓殖大学　松田琢磨教授

　国際情勢の変化は、コンテナ輸送や市場に大きな影響を与えてきた。例えば、筆者が今年上半期に発表した共同研究では、1976～78年にアジア―欧州間のコンテナ輸送市場で大きな構造変化が起こっていたことが示された。67年から封鎖されていたスエズ運河が、第4次中東戦争終了後の75年に再開され、発生したと考えられる。
　国際情勢の変化がコンテナ輸送ルートの切り替えを促したことで、コンテナ輸送市場の構造に変化を与えたと推測される。運河が封鎖されていた時期は、アジア―欧州間…

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