【「安全企業」のつくりかた】第131回　ルールと責任追及からの脱却(1)　東京海上ディーアール主席研究員　北村憲康氏

　輸送中は道路交通法、荷役作業中は作業ルールの順守を徹底し、それらのルールを守らず事故を起こした場合は、業務継続ができない可能性を示唆する。
　多くの物流企業の安全教育は、ルールの順守と、それを怠った場合の責任追及を強調し、乗務員へ危機感を植え付けることを重視していることが少なくない。しかし、こうした教育は、本当に優良乗務員を増やしているだろうか。決してそうは言えないだろう。
　乗務員自身が、経営者や管理者が目を光らせていると感じたときは、ルール通りにやっていた…

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