インタビュー

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【 この人 】

会員を守る協会へ

2023年10月17日

京都府トラック協会 平島 竜二 会長

 3期6年務めた荒木律也前会長の後を継ぎ、6月に就任した。「会員各社の事業経営を守る運営に取り組んでいく」
 業界では課題が山積し、直近では燃料価格高騰によるコスト増加が経営の大きな負担となっている。燃料サーチャージが重要だが、「業界全体でも導入が一部にとどまり、道半ば」。適正運賃収受にも業界の多重下請け構造が障壁となり、「一部で安い運賃で仕事を受注する企業が存在し、悪循環を生んでいる」とする。
 新会長として、会員企業が顧客と交渉できる環境づくりを支援する。重要な取り組みの一つが政治との連携で、地元選出の国会議員との関係を強化するため、「業界の実態を知ってもらう機会を設けることも視野に入れたい」。業界をよく理解してもらった上で、燃料サーチャージの法制化、下請け取引の規制強化などを実現したいとする。
 また、人材不足、働き方改革といった業界の課題解消につながることから、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みも重視する。会員各社が設定した目標を進めれば、社会的な知名度の向上、荷主からの信頼獲得にもなり、「中・長期的な事業の継続が可能になる」。
 京ト協は昨年1月、会員企業のSDGsの取り組みを認定・登録する独自制度を始めており、策定のメリットを伝えサポートを行いながら、活動を広げていく考えだ。
 趣味はスポーツ。「体を動かすことが好き」で、学生時代はサッカーに打ち込んだ。現在は社会人となって始めたゴルフに加え、健康維持のためのウオーキングが日課。「毎日7キロメートル。1カ月で約210キロメートル歩くことを心掛けている」