インタビュー

【 この人 】
1+1=〝2以上〟に

2015年07月22日
SBS即配サポート 久原 誠 社長
1日付でSBS即配とSBSサポートロジが合併し、「SBS即配サポート」が誕生。間接部門の効率化、経営体制のスリム化が目的だが、「成長戦略を描くことが重要。〝1+1=2以上〟の力が出せるよう、合併によるシナジー(相乗効果)を創出し、新規顧客開拓と新たなサービスづくりを進める」。社内の人的交流を通じて経験豊かな人材を育てていく。
合併には苦労を伴うが、「内向き以上のエネルギーで外への発信を強めたい」。企業間小口荷物を扱う「即配」、産業廃棄物の中間処理を扱う「環境」、商品陳列ケースなどじゅう器類の製造・物流を扱う「KR」の3事業部を持つ同社。「動脈と静脈の物流を一気通貫で扱えることが強み」
8月から行う即配事業の営業キャンペーンメニューに環境事業の機密文書処理サービスを加えるなど、事業部間の連携も着々と進む。
「どの事業も基本は〝人〟。働く人がやりがいを持って仕事できる環境をつくりたい。良い人材を育てることが良いサービスづくりに直結する」。「安全品質」を第一に、教育に注力。即配では1~6月期、事故を大幅削減。環境でも280日以上の無事故を記録中。クレームや事故の撲滅を強調するのではなく、「顧客に喜んでもらえる仕事をしよう」と全社員に呼び掛ける。
「他人にも自分にも誠実に」が信条。趣味は読書。最近、東日本で社員満足度第1位という会社の社長を務める高校時代の友人が書いたビジネス書『まかせる経営』に共感。健康面では「なるべく歩くようにしている。ジム通いも復活させないと」。
(水谷 周平)