ニュース

2015.07.07付
【地方都市と物流の未来】第3回 都市構造の変化 日本総合研究所調査部主任研究員 藤波 匠氏
東京一極集中といわれる状況でも、地方の中核都市や県庁所在地クラスの都市には若い世代の集積が見られる。半面、そうした都市の多くで中心市街地や駅前は寂れ、にぎわいの喪失や活力の低下を実感する。このような状況は、主として都市構造が郊外に向かって拡散していることによりもたらされる。近年国も自治体もコンパクトシティーに力を入れてきたものの成功例は少なく、多くの都市で人口と産業の郊外化が止まっていない。
都市の郊外化で見られる現象は2パターン。第一は、中心市街地から居住者や商店が郊外に向かって拡散するドーナツ化現象だ。…
電子版のIDをお持ちの方はこちらからログインできます!
ログイン