インタビュー

【 この人 】
届ける「価値」大切に

2022年12月27日
SBS東芝ロジスティクス 金沢 寧 社長
国際物流の混乱が続き、円安が進んだ6月末に就任。「厳しい社会状況に当初はプレッシャーを感じたが、新たな仕事に挑戦したいと前向きになった」と意気込む。
東芝では入社時から原子力事業部で発電所建設に携わり、当時の東芝物流が輸送計画を策定する様子を見てきた。「工場で製品を造っても、ユーザーに届かなければ価値はなくなる」と実感した。
経験を生かしSBS東芝ロジスティクス転籍後は、荷主であるメーカーが丹精込めて製造したものを、業務を通じて丁寧に扱い、ユーザーへ着実に届けることを常に意識するよう、従業員に伝えてきた。
SBS東芝ロジの強みは、3PLに顧客の物流改革を提案するコンサルティングを付加した「4PL」。「荷主のニーズをいかに取り込むかが事業拡大の鍵」とする。荷主にしっかりと寄り添えるよう、従業員たちが気持ち良く働ける環境づくりを重視している。
「誰にでも相談しやすい社風であれば、社外への対応も良くなる。荷主の悩みを聞き出し、適切な提案ができれば、評判はさらに上向く」
SBSグループに入り2年が経過。「シナジー(相乗)効果を望む荷主の期待に応えたい」。グループ入りを機に既存倉庫が満床になり、新規拠点への投資の速度も上がってきた。グループ間での空き倉庫情報の共有、繁忙期の車両融通も図っており、「業務を安心して獲得できる体制になった」。
コロナ禍で制限されてはいるものの、国内外の出張先で街歩きをすることが楽しみ。体を動かすことが好きで、週1回テニススクールに通い、汗を流す。