インタビュー

【 この人 】
タイムリーな支援を

2022年08月23日
千葉県トラック協会 池田 和彦 会長
6月中旬に角田正一顧問からバトンを引き継ぎ、第10代会長に就任した。「重責をひしひしと感じている。歴代会長は全員(災害対策や交通安全など)素晴らしい実績を残しており、見習いたい」
協会運営では、会員企業にとってタイムリーな支援を行えるよう取り組んでいる。例えば7月13日、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料価格高騰を受けた緊急対策として、補助制度の創設を、千葉県内のタクシーやバスの業界団体と共に県へ要望した。各種機器・用具に対する助成についても、「時勢や各社の要望に合った形で行えるよう研究していきたい」。
きめ細かい支援には協会職員の力も欠かせない。「職員が会員のかゆい部分や痛みを感じ取り、働いてくれるかに懸かっている。意見の聞き取りに力を発揮してほしい」。ドライバーと関わることの少ない職員が、働くドライバーの姿や、会員各社の業務内容を肌で感じられる機会をつくり出せないかも検討していく。
折からの燃料高騰、新型コロナウイルス感染拡大で、多くの運送企業が苦心する現状について、「この10年で未曽有の混乱期」と見る。さらに2024年4月からはトラックドライバーの残業上限規制が控えている。「厳しい環境下でも、いかに各社が魅力をつくれるか。人手不足を抱える中、多くの会員が生き残っていくためにも重要になる」
プロ野球観戦が好きで、長年応援している球団もある。任期全うに向けた体調管理も抜かりなく、週3~4回、朝に自宅周辺を4キロメートル程度ウオーキング。コースは4~5つあり、飽きないよう工夫を凝らす。