インタビュー

【 この人 】
会員の支援に尽力

2022年07月19日
滋賀県トラック協会 甲斐切 稔 会長
「選ばれた以上、しっかりと責務を果たしていく」。副会長を8年間務め、6月に会長に就任した。厳しい時勢の中でも会員企業への的確なサポートを行い、新たな時代の流れに対応した協会を目指していく。
目下、取り組むのは会員企業への迅速な支援。昨年来の燃料価格高騰をはじめ、業界にとって厳しい環境が続く。就任後すぐ、地方創生臨時交付金による支援を行ってもらうため、滋賀県知事や各市長に対し、運送業の現状を伝えようと奔走している。「協会内で手分けして陳情に回っている。頑張っている企業が取り残されないようにしたい。問題は山積みだが、できることからやっていく」
また2020年度からは断続的に会費を免除し、会員企業の負担を軽減してきた。今年度は7~9月の計約5500万円分を免除し、可能な限りサポートを続ける方針だ。
新たな取り組みでは、SDGs(持続可能な開発目標)に目を向ける。特に女性が活躍できる職場づくりに注目し、「老若男女関係なく働きやすい魅力的な環境を整えることは人材確保の重要な要素。(目標策定の)1つの指標として役に立つのではないか」とする。
理解を深めることで、結果的にドライバー不足の解消や生産性の向上、働きやすい労働環境の実現につながり、「ホワイト物流」の推進にもなると考えている。まずは講師を招いてセミナーを実施し、協会や会員全体に周知を図る計画だ。
趣味は旅行。新型コロナウイルスの感染拡大が続くため、最近は控えているが、落ち着けばまた足を延ばすつもり。「そろそろ旅先でおいしいものを食べてゆったり過ごし、リフレッシュしたい」