【ロジ激流時代を読み解く】第22回　孫を後継者、苦境打開へ　経営コンサルタント　三村光昭氏

　企業の後継者問題が話題になって久しいが、物流業界も例外ではない。今回はF社の事例を紹介したい。
　F社は17台のトラックを保有する企業で、社長は80歳になる。一般的に社長が高齢の場合、従業員の平均年齢は高い傾向が見られる。F社の内訳は、70代1人、60代4人、50代3人、50歳未満は3人の計11人だ。
　社長が長年懇意にする大手荷主との直接取引はあるが、売り上げは近年低迷。利益を出すのが精いっぱいで、借入金が次第に増加していた。

いつしか意思疎通が難しく…

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