インタビュー

【 この人 】
顧客課題、解決する

2022年04月12日
三菱ふそうトラック・バス カール・デッペン 社長
1月1日に就任した。「目標は、三菱ふそうで顧客志向をさらに発展させ、育成すること」
製品中心の組織から、近年、同社が進める自動車を通じ顧客や社会の課題解決を支援する組織へと変えることを自らの使命と捉える。1つの具体例が「ユーザーのビジネスが脱炭素輸送に転換するための支援」。効率的な物流事業を行うための持続可能な仕組みを創造し、提供していく。
今月5日の就任会見では、電気小型トラック「eキャンター」次世代モデルの年内発売を表明した。充電計画を含め、電気トラックの上手な使い方の提案では5年の実績を生かし、差別化につなげる。
2007年まで商用車を中心に購買、物流分野でさまざまな管理職をこなした。米国、トルコ、日本でも勤務し、三菱ふそうで購買、物流部門の責任者を務めた経験も。後に、戦略的企画管理、コスト管理、経営に携わり、来日前はブラジル・サンパウロに赴任。南米でのメルセデス・ベンツブランドの商用車事業を担当した。
着任の今年は、ちょうどFUSOブランド誕生90年の節目。「全ての関係者のおかげ。90年の支援に感謝する」
独ダイムラーのトラック・バス部門が独立。新体制の下、「変革を伴う多様な課題に取り組むために、新たなパートナーとの協業や協力関係の構築が容易になる。トラック業界の規模を活用し、収益を上げ、脱炭素化への道を加速させることができる」。同社の潜在力を引き出し、ユーザーのニーズを満たし、長期的に魅力的な雇用を確保するための最良の方法が行われたと確信する。